初心わすれた。

レタッチをしなおしている写真を撮った2004年ぐらいの時期は、自分の画風を創るのに試行錯誤していた時期だったのでレタッチが支離滅裂だった。当時はデザイナーさん泣かせで「どうやっても写真が崩れる」と怒られたり、皮肉を言われたりしてなんとかシンプルに出来ないかと工夫して今はまあ普通に出来ている。

そんな滅茶苦茶なレタッチしてた写真たちが、今現在技術が小慣れて思い通りに出来るようになっているにもかかわらず、どうやったらいいのか全くわからない。それが結構重要な写真だったりしている。

ギターウルフが「俺は練習しないよ、上手くなるから」と言っていたけど、アレは大事な事だったんだなあ。小手先が上手くなりすぎると慣れで出来ちゃうので魂が入らない。出来ないから出来るように懸命にやる、そういうところに魂というかパッションというか、熱量が生まれるのだなあ。12年ぶりに上手くいかないもどかしさを、忘れた初心と共に抱えている。

しょうがなく始めたことだけど、いつだって挑戦し続けなければいかんね。その前に目先の写真の山をなんとかせねば。